妊活中や妊娠初期は、赤ちゃんの神経や脳の基礎がつくられるとても大切な時期です。葉酸(ビタミンB9)はその発達を助け、とくに神経管閉鎖障害(スパイナビフィナ:脊椎の形成不全)などのリスクを下げることがわかっています。この記事では、妊娠を考え始めた瞬間から始めたい「葉酸」の基本と、正しい取り方をやさしく解説します。
葉酸とは?
葉酸は、ビタミンB群にの一種(ビタミンB9)で、細胞の生成や・赤血球の形成・DNAの合成に深くかかわる栄養素です。野菜や果物など自然に含まれる「葉酸(folate)」と、サプリや強化食品に使われる「合成葉酸(folic acid)」があります。どちらも体に必要ですが、サプリのほうが吸収率が高く、摂取量を安定させやすいのが特徴です。
なぜ葉酸が必要なのか?
葉酸を妊娠前から妊娠初期に摂取することで、胎児の神経管閉鎖障害(NTDs)を防ぐ効果があることが研究で示されています。WHOやアメリカCDCなどの公的機関も、妊娠を希望する女性に葉酸サプリの摂取を推奨しています。神経管は、妊娠3~4週頃にはすでに形成が始まります。つまり、妊娠に気づいた時にはもう重要な時期が始まっているのです。だからこそ「妊活を始めたら葉酸を」と言われているんですね。
いつから・いつまで飲むべき?
理想は、妊娠を希望する1~3か月前から摂取を始めて、妊娠12週頃(初期)まで続けること。この時期が神経管の形成時期だからです。もし妊娠に気付くのが遅くても大丈夫。「今から飲んでも遅い」は誤解なので、気づいた時点で始めることが大切です。
12週以降は飲まなくてもいいの?
そんなことはありません!葉酸は妊娠初期だけでなく、妊娠中期~後期、そして産後・授乳期にもとても重要な栄養素です。
妊娠中期~後期に葉酸が大切な理由
①赤ちゃんの成長・発達を支える
- 妊娠中期以降、赤ちゃんの臓器や神経系が発達し、体も急速に大きくなります。
- 葉酸は細胞分裂にかかわるため、この成長をサポートします。
②ママの貧血予防
- 妊娠後期になると血液量が増え、鉄分+葉酸が不足しやすくなります。
- 葉酸は赤血球の形成に必要なので、不足すると貧血のリスクが上昇します。
③妊娠合併症の予防
一部の研究では適切な葉酸摂取が、早産、低出生体重児、妊娠高血圧症候群などのリスク低下に関係していると報告されています。
出産後・授乳期にも必要な理由
①ママの体の回復サポート
- 出産後は体力の消耗が激しく、血液や栄養も不足しがち。
- 葉酸を摂ることで造血作用を助け、体力回復を促す役割があります。
②母乳を通して赤ちゃんにも届く
- 葉酸は母乳にも移行するため、ママがしっかり摂ることで赤ちゃんの成長もサポートできます。
③産後うつ予防にも関係
- 葉酸は神経伝達物質の合成にも関与しており、心の健康の維持にも役立つとされています。
まとめ
葉酸は妊娠初期だけでなく、妊娠中期・後期~産後にもとても大切な栄養素です。食事だけで十分にとれない場合はサプリメントを上手に活用するのもおすすめです。妊娠を考えたら、今日から始めてOK!食事+サプリで未来の赤ちゃんとあなたの健康をしっかりサポートしていきましょう。
薬局で買うよりも大容量でコスパよしな楽天市場での購入はこちらから↓
次の記事では、妊娠中。授乳期に必要な具体的な葉酸の摂取量や食品・具体的な食事などを紹介します!!


コメント